人は、時に強がってしまうものだ。
本当は、苦しいのに本当は、甘えたいのにでも、それを素直に表すことができない。ただ、怖いのは、自分を追い込んでしまうこと。そして、悲しいのは、後戻りができなくなること。だから、そうなる前に、自分の弱さを認めてほしい。それは、恥ずかしいことではない。誰だって、みじめな姿は見せたくないもの。でも、きっと、素直になれたら人は、わかってくれる。人はみんな、そんなに強くはないのだから。人はみんな、ささえ合って生きていくものなのだから。==================================「時」‐寄り道今の時代、私たちは、いつも何かに追い立てられている。まるで、立ち止まることが怖いように周りの景色を見ることもなく走り続けている。あたかも生きることに、ゴールがあるように。早くたどり着くことが、正しいことのように。ひたすらに、急ぎ続ける。でも、走り続けていく中で、もし、迷ったならもし、苦しかったなら少しの間でもいいから、立ち止まってみてほしい。人生には、寄り道も必要なのだから。そこでしか、気づけないこともあるのだから。==================================「サクラ」‐嘘人は、自ら望んで嘘をつくことはない。知らぬ間に、自分を守るために人は、嘘をついてしまう。確かに、それで上手くいくこともある。それで、手に入れられるものもある。でも、自分だけは知っているそれが、嘘で得られたということを。その思いは、けして消えることがない。怖いのは、それに気づいてしまうこと。悲しいのは、それで自分を責めてしまうこと。覚えておいてほしい--嘘が、大切な誰かを傷つけることを。そして、何よりも、自分自身を傷つけることを。だからこそ、たとえ、自分が傷ついてもたとえ、今あるものを失っても自分の心だけには、嘘をつかないでほしい。==================================「衝動」‐怖れ人は、若かりし頃、抑えきれない衝動に、突き動かされることがある。それは、怒り--。それは、憎しみ--。それは、悲しみ--。自分ですら、理由が分からないままに。もしかしたら、それは、恐怖からなのかもしれない。生きる意味を見いだせない恐怖--。先の見えない未来への恐怖--。でも、本当は、それは、死への恐怖なのかもしれない。人は、死と向かい合うと、時にもがいてしまう。でも、死よりも前に考えなければいけないのは、生きるということ。そう、生きてこそ、その先に、死があるのだから。==================================「ダンス」‐星生きていくことは幸せなことばかりではない。時に、救いようのない悲しみに襲われることがある。別れ、裏切り、孤独、挫折……考えてみると、人生とは悲しみの連続なのかもしれない。そんな時、人の心は絶望という闇で満たされてしまう。それを背負ったまま生きるのはとても、苦しいこと。でも、そんな心の闇を照らしてくれる光があるはず暗い夜空に、星があるように。それは、何気ないひと言かもしれない。それは、聴き慣れた音楽かもしれない。それは、時に一編の詩なのかもしれない。きっと、絶望と同じ数だけ、星は、与えられているはず。だから、心を閉ざさずにあなたの星を探してほしい。==================================